【 カジェタノ・デル・ピノ社 】
創業年は1886年。カジェタノ・デル・バスケスがボデガをスペインの南アンダルシア州、ヘレス・デラ・フロンテーラにて創業。以来、家族経営を続けており、現在は一族の2人がシェリー造りに従事している。
そのボデガでは、容量36アロパ(約600リットル)の樽に1,655樽のシェリーが熟成を続けている。かつては、多くの種類のシェリーを瓶詰め・販売していたが、ヘラルド・デル・ピノとホセ・エンリケが引き継いでから約40年間は、他のボデガへ少量のシェリーを直接販売(桶売り)することはあっても、ボデガで瓶詰め・販売することはなく、所有しているシェリーは熟成を続けていた。
最近ではイギリスの会員制ワインショップ「ワイン・ソサエティー」向けに、サンチェス・ロマテ社で瓶詰めした商品が極少量リリースされたのみで、ボデガのオフィシャル・ボトルは今回の「パロ・コルタド ソレラ・スーペリオール 1/10」が世界に先駆け初めてのリリース。
「パロ・コルタド ソレラ・スーペリオール 1/10」は、ボデガが所有しているシェリーの中でも、20年以上熟成した特別なシェリー。10年程前まで所有していた自社畑の特に優れた果汁のみを手元に残しシェリーの原料としていたため、他のボデガと比べ驚くほど高品質なシェリーとなっている。パロ・コルタドは良質のパロミノ種(白ブドウ)の1番絞り果汁から、他のシェリーと同じく、全ての収穫年の果汁をブレンドし、熟成をさせる「ソレラ・システム」で造られている。中でも「ソレラ・スーペリオール 1/10」はパロ・コルタドとして熟成をした「ソレラ」と呼ばれる樽から、さらなる熟成を経た僅か10樽しかない希少なシェリー。年間の販売量はその品質を維持するため限定で1,200本のみ。その全てが日本市場のみでの限定販売。
樽の中で空気と触れて熟成するよう、1樽の容量36アロパに対し、内容量は約33アロパ(約550リットル)。アルコール度数20.5%。非常に乾燥した気候のため熟成中は水分がより多く蒸散し、熟成期間が長くなるほどアルコール度数は高くなる。
現在「En Rama」と呼ばれる無濾過のシェリーが世界的に評価を高めているが、樽出しのシェリーそのままの味わいにこだわり*、冷却濾過や大きなゴミを取り除く以外のフィルタリングを一切しない完全な無濾過でボトリング。まさに極上の樽出しシェリー。
【注釈】
*常温で保管可能。温度変化により瓶底に沈殿物が溜まる場合がございますが、シェリーの自然な成分なのでグラスに入らぬよう静かに注ぐことで、樽出しのシェリーの味わいを楽しむことができます。
Palo Cortado SOLERA SUPERIOR
(パロ コルタド ソレラ スーペリオール 1/10)
商品コード:u-G-986
酒類:シェリー酒
原産国:スペイン
ビンテージ:-年 / 年数:-年
容量:750ml / 度数:20.5度
セピア色。
香りは白ブドウの爽やかさとシナモンロール。果実味が広がり、オイリーで心地よい甘さ。フィニッシュはバターキャラメル。優しく長い余韻。