【セレブレーション オブ ザ カスク/スコッチモルト販売プライベートボトル】
オーヘントッシャン 27年
Auchentoshan 1990
《110983》
セレブレーション オブ ザ カスク
度数:53.9度/容量:700ml
蒸留年:1990年/地域:ローランド
明るいゴールド。熟したパイナップル、レモンキャンディーのような甘酸っぱい香り。
オイリーでしっかりしている。甘さからドライさへと変化する。かすかにジンジャー、レーズン。スパイシーで癖になる。
カリラ 11年
Caolila 2006
《110984》
セレブレーション オブ ザ カスク
度数:58.3度/容量:700ml
蒸留年:2006年/地域:アイラ
明るいレモン色。ヨード香、潮の香りが広がる。
オイリーでしっかりした塩っぽさ、スモーク香が広がる。心地よい甘さ、ピーティーなドライさが後に続く。
スコッチモルト販売㈱が厳選したカスクのみをお届けする
プライベートボトル企画「SCOTCH MALT SELECTION」
モリソン&マッカイ社が誇るプレミアムレンジ「CELEBRATION OF THECASK」が登場!
モリソン&マッカイ社は、元モリソン・ボウモア取締役のブライアン・モリソンと、キーパー・オブ・ザ・クエイクを受賞しているケニー・マッカイが、スコットランドのパースシャーで創業したインディペンデント・ボトラー。
プレミアムレンジ「CELEBRATION OF THE CASK」は、設立当初から親しまれてきたシリーズで、すべてシングルカスク、カスクストレングスでのボトリングです。
今回、プライベートボトルでセレクトしたのは2 アイテムで、いずれも、モリソン&マッカイ社のケニー・マッカイ氏が来日し、直接渡していただいたカスクサンプルの中からセレクトしました。
1 本目は、近年、再評価されているローランド・モルトで、円熟味を増した果実香と柔らかな樽のニュアンスが感じられる「オーヘントッシャン 1990 27 年」。そして2 本目は、フレッシュな柑橘系フレーバーとシャープなスパイス、爽やかなスモークが心地よいショートエイジの人気アイラ・モルト「カリラ 2006 11 年」。
個性の異なる2 アイテム、モリソン&マッカイ社が誇るプレミアムレンジを存分にお楽しみください!
ケニー・マッカイ氏 × 吉村宗之氏 モリソン&マッカイ社の魅力
今回の「Scotch Malt Selection」の選定にあたっては、モリソン&マッカイ社の代表取締役ケニー・マッカイ氏が、息子でありセールスマネージャーでもあるピーター・マッカイ氏とともに来日し、直接、貴重なカスクサンプルを持ってきていただきました。その際、ウイスキーアドバイザー吉村宗之氏とsaketry のコラボ・ショップ「M’s Tasting Room」にもご来店され、吉村氏によるインタビューが実現。
ウイスキー業界で長年のキャリアを持つマッカイ氏に、モリソン&マッカイ社の魅力について語っていただきました。
吉村: 今日はモリソン& マッカイ社代表取締役のケニー・マッカイさんに、エムズ・テイスティングルームにお越しいただきました。お忙しいところインタビューにお時間を割いてくださり、本当にありがとうございます。
ケニー: いやいや、こちらこそありがとうございます。
吉村: ケニーさんは、ウイスキー業界で最高の名誉とされる「キーパー・オブ・ザ・クエイク」の称号をお持ちだとうかがっています。この称号は、スコッチウイスキーの発展に深い貢献があったと業界から認められた方が与えられるものだそうですね。
ケニー: はい、「スコッチウイスキーの聖杯の守護者」という称号で、とても名誉なことだと思っています。
吉村: ウイスキー業界での長いご経歴のあるケニーさんが、元モリソンボウモア社のブライアン・モリソンさんと一緒に設立したインディペンデントボトラーがモリソン&マッカイ社ですね。会社のモットーや製品について、お話しいただけますか。
ケニー: 私が30 年以上にわたって培ってきた業界内でのパイプは広く、太く、入手が極めて困難な樽も弊社は所有しています。レアなシングルモルトはもちろんのこと、ブレンデッドモルト用の原酒の蓄えも十分ですので、さまざまなタイプのウイスキーを販売していくことができます。
吉村: 原酒のストックが潤沢なのは、ボトラーとしては何よりの強みですね。
ケニー: はい。シングルモルトは「カーンモア」というシリーズで出していますが、加水タイプの「ストリクトリー・リミテッド」と、カスクストレングスの「セレブレーション・オブ・ザ・カスク」の2 種類があります。どちらもチルフィルタリングを行わず、カラーリングもしていません。
吉村: ノンチルフィルターでノンカラーリングならば、本来のアロマやフレーバーが楽しめますね。ちなみに「セレブレーション・オブ・ザ・カスク」には、濃厚なシェリー樽熟成の特別バージョンがあるそうですね。
ケニー: ヘビーシェリーなタイプは「ブラック・ゴールド・エディション」としてリリースしていますが、希少なため数量はわずかです。
吉村: やはり希少なんですね。そういわれると、ますます飲んでみたくなります(笑)。
ケニー: 私たちはシングルモルトばかりでなく、ブレンデッドモルトにも注力しています。「オールドパース」は弊社の看板商品ですが、おかげさまで大変ご好評をいただいています。
吉村: 「オールドパース」は芳醇で、とてもバランスがいいですよね。大好きなブレンデッドモルトのひとつです。ラベルのデザインもノスタルジックなイメージで素敵です。
ケニー: ありがとうございます。現在「オリジナル」、「シェリーカスク」、「ピーティ」の3 種類を製造販売していますが、いずれも弊社の自信作です。
吉村: 3 種類の「オールドパース」の飲み比べが楽しそうですね。さて、現在御社ではウイスキー蒸留所の建設を計画中だとうかがっていますが、建設予定地やオープンの時期などについてお話しいただけますか。
ケニー: ローランドのパースのはずれにアバラーギーという村があり、そこに建設し2017 年末にオープンの予定です。ローランド地方では3 回蒸留が伝統的な製法ですが、2 回蒸留で製造します。なお資金繰り補助のための、ジンなどの製造は行わないつもりです。
吉村: それは楽しみですね。今日は本当にありがとうございました!
ケニー: こちらこそ、ありがとうございました!
吉村 宗之
1990 年頃、スコッチウイスキーの魅力に開眼、次第に傾斜を深めていく。
1998 年、ウェブサイト「M’s Bar」を開設、書き溜めていたシングルモルトのテイスティングノートを公開。
2005 年、ウイスキー専門誌「THEWhisky World」の発足メンバーに。
現在は、試飲のできるリカーショップ「M’s Tasting Room」の運営に携わり、ウイスキー関連のイベントでは講師やアドバイザーなども務める。著書に『うまいウイスキーの科学』(ソフトバンククリエイティブ)など。